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こんな本を読んだ「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」

休日、夫に息子をみてもらって、久々に一人で池袋のジュンク堂へ行った。
アドラー心理学とモンテッソーリ教育に関しての入門書が欲しかったので
心理学の書架の前をウロウロしていたら目に入った本だった。

母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き
母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き信田 さよ子

おすすめ平均
stars母親との関係に悩んでいる人はまず読んでみることをお勧めします。
stars逃げだそう。
stars題名は過激だが内容は一般的
stars私も一人娘の墓守娘
stars背負わず降ろすきっかけとして

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何気なく手にとって読み始めたが、数ページで気分が悪くなった。
吐き気がして読んでいられなかったが、それでも先が読みたかったので買った。
ハードカバーの単行本なんて高くて滅多に買わないので久々だった。

家に帰って、子供が寝てからまた手に取った。
また気分が悪くなった。我慢して読んだら吐き気が酷くなって
30分間横になるハメになった。

その間、夫に何かはなしかけられたが覚えていない。
悪阻を思い出すくらい気分が悪かった。

もうこれ以上は、今は上手く言葉に出来ない。
涙が出てくるか、吐き気がしてくる。

母親との関係に長年苦しんでいる。
この年になって、2chで同じような人が集まるスレを見つけて
そこを読むことでいくらか自分の中で整理がつけられたような気がしていたが
そんなに簡単なものではないらしい。

自分自身の抱える負の感情と正面から向き合うことになりかねないので
私のように体が強く反応してしまう人は、最後の「墓守娘に対する処方箋」から読むといい。
それでも手が震えたりしている。
途中で泣いてしまってまた先が読めないので、まだ全然読みきっていない。

著者の言葉を借りるが『家族の関係はポリティカル(政治的)なもの』だ。
『母親』という権力を握った自分が、これをどう使えばいのか分からなくて
息子との関係が困惑ばかりになってきたので、本屋に足を運んだ。

----------------------------------

こんな2chのスレがある。
【絶縁】実親が嫌い18【したい】
ここを見つけた時、私よりも10も20も年上の人の意見も見ることが出来て
今まで胸に抱えていたものがほんの少しだけ軽くなった気がした。

自分の持つ憎しみや怒りを感じると共に、その数百倍もの罪悪感を抱えて
いつも自分を否定しながらここまで生きながらえてきた。
皆、同じなんだとすぐに気付いた。

ある人はスレでこんな風に書いていた。
「私たちは永遠に片思いなんだよね。私はもう片思いのままじゃ幸せになれないから辞めたよ。」
と。

この本は、こうやって憎悪と罪悪感の間をいったりきたりしている経験を持つ人にとって
1つの方向を示してくれると思う。

『諦める』

という生き方。
他人を変えることは難しい。自分を変えることは出来る。

理解されたいと思う気持ちを諦める。
全てを自分の望む関係にしたいと努力することをやめて
襲ってくる罪悪感を『人生の必要経費』と考えて
理想的な人生を求めるのでなく、死なないように生き延びることを目標にする。
そして、これ以上当事者以外の第三者から傷つけられないように
怒りの感情を吐き出す時と場所は選ぶこと。

私はこれが最良の選択肢だと思う。

ああ、私は幸せになりたくて色々やってきたつもりだったけど
それよりも何よりも、まずは死にたくないなぁ。生きていたいなぁ。
あの人達に近づいたら、確実には私は死ぬなぁ。

これ以上、死にたくない。生きたい。

----------------------------------

ふと、思い出したことがある。

私は小学校を卒業するまで髪が短かった。
姉は肩まで髪を伸ばして、ゴムで結んでもらったりしていた。
私は「お前はショートカットが似合う」と両親に言われ続けて
自分でもそれがいいのだと考えていた。

自分が4歳くらいの頃だったと思う。
私と姉の前に、男の子が一人居たが死産したという話を親から聞かされた。
以前から「ママは子供が2人欲しかった」と言っていた母親からそんなこと聞かされて
姉妹仲がとんでもなく悪くて、姉からは「お前じゃなくてお兄ちゃんが居ればよかったのに」
と散々言われた。

親の気持ちだの意向なんかは(理解できないし。)一切排除して記憶を辿ると
私はその頃『自分が男の子だったら、この家族に捨てられずに済む。好いてもらえる。』
と考えた。

父親に一生懸命野球を教わった。
外に買い物に行くと、青色のものを選んだ。
親が「お前は男の子みたいだ」と言う度に安心した。

中学生になってから、髪を伸ばし始めた。
「お前はショートが似合うのに」と散々言われた。
親が私をどうしたかったのかは知らない。

小学校に入ってから酷い肥満児で、学年でもトップクラスのデブだった。
道を歩いているだけで指を指されて笑われた。
家に帰れば母親に「お前が太っているのは私のせいだと皆が責める、いい加減にしろ」となじられる。
家には山のように食べ物があった。欲しくて食べた。食べたくて食べた。
母親は食べた後に「お前は病気だ。」と言った。
子供服売り場に着れるサイズがほとんど無かった。
母親はマタニティー売り場の服を買って丈を詰めた。
「この子、太りすぎてサイズが無いからこれマタニティー服なのよー、もう大変〜」
と、私の居る前で誰かに笑って話した。

毎日死にたかった。
でも死ぬ勇気も無かった。
食べている時は幸せだった。
何も考えていなかった。

中学2年の冬休み、本当に自分を変えたくなって、初めてダイエットした。
食べるのを我慢したら簡単に5キロ痩せた。
だが、休みの最後の日に親がまた私のことで喧嘩を始めた。
「あの子が太ったのは誰のせいか」があの頃の夫婦喧嘩の定番メニューだった。
そして矛先が私に突然変わった。「お前また太っただろう」と。
怒りが湧いた。

『食べるの我慢して、休みの間に5キロ減ったんだよ!!!』

大声で言い捨てて自分の部屋に入った。
私が痩せても、親は責任を押し付け合うのに賢明で
私のことなんか少しも見ていないことがよく分かった。
夫婦喧嘩の種でしかなかった。

翌日、学校行ったら担任から「お前痩せただろ?細くなったぞ。」と言われた。
気付いてくれる他人の存在がありがたかった。

その後は、太ったり痩せたりを繰り返した。

自分が綺麗な格好をしても、誰かに笑われるんじゃないかという
どうしようもない恐怖心で前に進めない。
女の子みたいに化粧をしても滑稽なだけだと思う気持ちと戦いながら
たまに化粧をしたりする。
口紅を塗るだけでも人目が必要以上に気になって怖い気持ちが強い。
努力が足りない。維持する力が無い。
そろそろ変わりたい。苦しい。
30代で肌も衰えてきたしね。

子供の頃、私は要領が良いタイプだった。
というか、記憶力が妙に良かった。
親は「お姉ちゃんは努力型だね。お前は直感型だね。」と言う。

いい成果を収めても「お前は努力したらもっと出来るのにやらない」と言われる。
「お前は頭がいいんだからもっとやれ」とハイレベルな学習教材をあてがわれたりした。
無理だった。姉と違って努力しない子だった。

大学は推薦を取った。
正直、理系に興味があったが数学は苦手だった。生物と地学だけが好きだった。
指定校推薦なら家庭科だの社会科系だの、手先の器用さや暗記力を駆使して
頭脳以外の筋肉も最大限利用して、理系の大学への切符が手に入る。

最初の定期テストで万遍なく点を取った時に担任から
「この成績なら指定校推薦が取れる。がんばれ。」と言われて、その時既に進路を決めた。

3年間の通知表の成績で決まるので、長い期間必死だった。
理系コースだったのに世界史で学年1番取ったこともあった。
同じ大学を志望している人が何人か居たからなおさら必死だった。
人に名を言うのも恥ずかしい3流大だったが
親は2人とも4年制大学出てて「4大卒じゃなければ人間以下」という学歴厨で
姉は一般受験突破して既に大学生だったので
浪人したら親に何を言われるか分からなくて恐ろしかった。

何か学びたいことがあったわけじゃない。
「大卒じゃなければ人間以下」「浪人なんてみっともない」という
親の価値観をクリアするために
自分にとっては一番確実で最短な方法を選択した。

3年の秋に推薦が決まった。
その後の3者面談で親が言ったのは
『本当ならちゃんと一般受験して世間と肩を並べて入って欲しかったんですけどね』

自慢したくて書いているわけでなく
あの時がんばった自分をもう一度思い出してみたくなった。

がんばったなぁ。
平均評価4.7なんて凄いじゃないか。
体育だけは酷かったけど。

でも、今考えるとそんな考え事態が心底くだらない。
何もかもが。

-------------------

くだらなことを沢山書いた。
こんなくだらなことを書ききれないくらい、山のように抱えて、よく今まで生きた。
そう、何もかもくだらない。くだらないことに全身縛られて
よく死なずにここまできた。

小さな子供は、親の望みを敏感に感じて
親に好かれようと一生懸命その通りに生きようとする力がある。

モンテッソーリ教育の理念を借りて、自分が持つ負の感情を息子に転写しないようにしたい。
彼の素直に成長する力を妨げないように接したい。
そして今のうちに自分自身と向き合って、色々な感情に終止符を打ちたい。
アドラー心理学はそれの助けになるだろうか。

変わりたい。

この1年は自分と向き合うのがテーマになりそうだ。

親が『うちの子供は○○だ』と言う通りに育つ。
子供って、そんなもんだと思うよ。育てたように育つ。

うちの息子がどんな子かと聞かれたら
「私の息子。1歳児。」今は、それ以上でも以下でもない。
なんとも言えないし、言いたくない。

追記:
私の文章よりも、こちらの方が本に関してはよく分かると思う。
書評「母が重くてたまらないー墓守娘の嘆きー」:貞子ちゃんの連れ連れ日記 - AOLダイアリー
極東ブログ [書評]母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き(信田さよ子)

テーマ:育児日記 - ジャンル:育児

【2008/10/01 14:32 】 | こんな本を読んだ | コメント(0) | トラックバック(0) | ▲TOP

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