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森見登美彦「太陽の塔」読了後に読んだ、女子力高すぎる「解説」に対するアレコレ。

はてなブックマーク - 森見登美彦「太陽の塔」読了後に読んだ、女子力高すぎる「解説」に対するアレコレ。

最近、忙しい忙しいと言い訳ばかりして活字をろくに読まずにいたら、どんどん頭が悪くなっていくのを実感したので小説を久々に買って読んでいた。

たまたま、書店で平積みになっていた森見登美彦の「四畳半王国見聞録」という短編を深く考えもせず勢いで購入したら、ストライクゾーンど真ん中だったので。続けて買った、デビュー作の長編。

太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
森見 登美彦

新潮社 2006-05-30
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太陽の塔である。

ネタバレ含むので「続きを読む」に書き連ねますが、主に書くのは文庫本に収録されていた本上まなみによる「解説」に関してのことなので、多分読んでも面白くないです。
この小説は「恋をしていた頃の余韻から、まだ抜け出せない主人公の日常」ではないのか。私はそう読んだ。

森見登美彦の持ち味の、軽快でいて変態的な文章の繰り出す訳の分からなさと、魅力的に見えすぎる強烈なキャラクターによって描かれるのは、ただただ愛しいかつての水尾さんの姿。

結局、恋愛なんて自己陶酔と自己憐憫の塊でしかない。お互いの欲求をぶつけ合って、たまたまその形を成したピースがガッチリ合った2人が一緒に時間を過ごしているだけだと、三十路半ばの私も思う。夢はいつか覚め、そこで初めてお互いに向き合う時が来るのだろうと。そこで、離れちゃったんだよ水尾さんとは。何をどうやったって駄目だったんだよ水尾さんとは。主人公はもう駄目だと十分過ぎるほど分かっている。

それでも、愛しい姿と酔いしれていた頃の記憶だけは、どんな最後を経験したとしてもいつまで経っても頭から消えない。だからこそ、苦しい。その苦しい気持ちを斜め上の方向に開花させている、素晴らしい恋愛の余韻を描いた小説ではないのか。

最後の最後、独白の部分ではもう胸がドキドキするわけよ。なんて美しい光景を想像させる文章なんだろうと。泣けるほどのものではない、だけど若い頃ってこんな気持ちを持て余して、馬鹿なことやったりなんて当たり前のようにした記憶も自分には有り余るほど、有る。

この小説読んだ後、太陽電池で手を振り続ける招き猫見たら胸がきゅんとするはずだ。

そんな甘酸っぱいような苦しいような、言葉じゃ表現できない“若すぎる感情”を強烈に残して終わる小説だった。それなのに、だ。その後に続く『解説』を読んだらすべてぶち壊された。

まだこの本読んでいない人は、今すぐ最後の方にある本上まなみの「解説」を破り捨てるべき。あんなもん要らない。

-------------------

おかしいだろ、大体。本文引用しまくって字数埋めてる感、それでいて女子力高すぎて。

・実はあたしも京都で大学生やってましたー
・だから懐かしいなーっと思って読みました
・この主人公って関西弁で言うところの『へもい』なんですよー(やや得意げに感じたのは偏見か)
・あ、あたし「ライ麦畑でつかまえて」とか「初期のウッディ・アレン」も分かりますよ?似てますよねー
・『大言壮語、文士的な語り口は躁病期の北杜夫文学を思わせる』って文学もいけてるんですわたしー的にいきなり。
・主人公の自転車の名前が「まなみ号」ということに言及した部分の(!)で、更なる自己アピール
・『なんじゃそりゃ、ってつっこみたくなるへもい事件の数々。』という表現で小説の全てを「へもい」で片付ける乱雑さ。

とにかく、自己アピール半端ない。作品に対する解説じゃねぇよ。貴女自身の解説なんか求めてない。

最後の最後には

『きっとこれからも忘れられない、思いっきり笑って、胸がいっぱいになる、ファンタスティックな一冊に出会いました。』

で終了。これは酷い、あまりにも酷すぎる。そういうことサラっと書き残すお前がファンタスティックだ、よく考えろよ本上まなみ。

その直後に肩書として(女優・エッセイスト)などと記されていることで怒りが頂点に。「こんな小学生の読書感想文みたいな文章書くやつがエッセイスト名乗るな!!マツコデラックスに謝れ!!」ってなる。私は1人でブリブリ怒って「チキショウ、本上まなみだけは私は一生許さないぞ!!!」ってSNSに書き殴ったほどだ。

これでよく「解説」ってタイトルで寄稿できたなぁと、あまりの図太さに感心せざるを得ない。せめてこれが「解説にかえて」だったらここまで私も無駄に不機嫌になったりはしなかったであろう。別に個人的恨みは無いし、本上まなみのことなぞ今まで何とも思ったことは無い、という点は釈明しておきたい。いや、でも実は元々好きじゃなかったのかな?自信無くなってきた。

とにかくこの「太陽の塔」という良作をブチ壊すだけの破壊力を持ったあの文章に、これだけ悪態丸出しの文章で批判した今や、ただだた感心するしかないのだ。

もしかしたら作者が『本上まなみさん大ファンなので解説お願いしたい』とか言ってて実現した企画だったとしたらと考えたら、もう何も言うまい。私のような主人公と同じような、本上まなみに会ったら「貴方みたいなへもい人、あたし大好きよ!」などと上から目線で言われてしまう可能性のある“へもい”読み手にとっては、ただただ残念であるよ。

なんであの、男汁溢れる森見登美彦の小説に、あんだけ女子力高い本上まなみが解説書くとか、ミスマッチなことを新潮社がやらかしたのかが謎過ぎて、数日頭から離れないでいる。考えたって仕方ないのに。もっと男汁を大事に扱えよ新潮社。


短くまとめますと「太陽の塔」は面白いです。解説は読む前に覚悟するか、捨ててください。

以上。
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